児童相談所というのは「相談」するとこじゃない(爆)

児童相談所は親を助けてくれない、じゃあどうしたら

2016/11/03 10:39 世田谷区長 保坂展人様へのメール(※2017/8/23現在 返答なし)

世田谷区長
保坂展人

世田谷区在住の、【うらーや】と申します。

このたびは、世田谷区の子育て支援の現況について、ご意見を差し上げたく、区政のトップである保坂様に直接ご連絡がつく窓口のいくつかに、同内容のご連絡を差し上げています。

昨年XX月に第一子を出産し、1歳の誕生日を迎えたばかりですが、昨日11月2日に、世田谷児童相談所において、法律で定められている、所長権限の強制一時保護ということで、相談中に子どもに会えないままに引き離され、一方的に一時保護決定通知書をいただきました。

昨年初めに体外受精にて子どもを授かり、妊娠中からいくつかの育児不安、夫婦ともに高齢(当時:妻3X歳、夫5X歳)であること、育児協力が期待できる親族が母親の父親(祖父)の1人しか生存していないこと、自営業・非正規社員といった経済的に不安定な状況であること、夫婦ともに心療内科の治療経験があり「産後うつ」についても発生する恐れがあること、夫にDV傾向があることなどを抱えていたことから、子育て支援センターの担当・長様に長らくご相談をさせていただいておりましたが、昨日は長様と同行して児童相談所に向かったところ、まったく「子どもが取り上げられる」などという疑いのないまま、児童相談所の担当・山内様、塚原様と「育児相談」をさせていただいていた中で、だまし討ちのような形で突然に担当▲▲様より、「11月2日、○時○分をもって、一時保護決定を下します」との言をいただいたという状況です。

たしかにこの産後1年のなかで、母親である私自身が精神的・肉体的・物理的に追いつめられ、「このままでは子どもへの虐待ということが起こってしまうのではないかと不安な気持がある」との内容で児童相談所への相談をしており、児童相談所での保護ということも解決方法のひとつとして考えていなかったわけではありません。

しかし、児童相談所での一時保護については、担当・〇〇様のお言葉によると、「預かる期間、子どもと離れる期間は最低1ヶ月、面会は可能だが、家庭に子どもが戻ってくる時期については面談で相応と判断した場合でないと決定できない」ということでしたので、乳児期の成長に1ヶ月という長期間生みの親が関わらないリスク、子どもが戻ってくるかどうかについて「面談で相応と判断した場合」というはっきりとした基準がないままでの保護ということに悩み、まずは、日赤病院様での「あかちゃんショートステイ」、世田谷区で用意されている、認可保育園での一時保育およびほっとステイ利用ということで、子育て支援センターの担当・長様と相談を続けておりました。

ただし、状況としましては、「あかちゃんショートステイ」、認可保育園での一時保育、ほっとステイ、すべてが利用不可能でした。私保護者側の理由ではなく、「あかちゃんショートステイ」については、「院内のウィルス感染蔓延により、当面の受け入れ見合わせ中」、認可保育園での一時保育については、現状、ゼロ歳児の保育についてまったくの空き無し、ほっとステイについては各場所、登録から予約までの所用期間が違い、また、予約についてもゼロ歳児については受け入れ可能施設が限られていることもあり、毎月予約可能初日(月初1日等)には予約が埋まってしまい、育児とのタイミングと並行しながらということでは、まったく簡単には利用ができない状況でした。(ほっとステイについては、1歳以上では保育人員等の関係でしょうか、予約状況が多少緩和されるようで、初めて11月の予約を何件か取ることができ、ようやく一息つける、とほっとしていた状況でした)

昨日11月2日の相談の経緯としては、10/29土曜日夜間にせたがや子育てテレフォン03-5451-1211に「経済的な不安があり、今後の子育てを続けていけるかどうか自信がない」という内容で電話をしたところ、係員の方より、「週明けに生活支援課で相談してみてください」というアドバイスをいただきました。10/31月曜日午後に生活支援課の担当・XX様と相談をさせていただいたところ、上司の方(お名前を失念しました)より、「生活保護以外には貸し付け等の制度もなく、現状支援できることはまったくない、自己破産等の相談に世田谷区職員が乗ることができるといったせたがや子育てテレフォン担当者の回答も間違っている」という取りつく島もない回答をいただきました。(せたがや子育てテレフォン担当者の方には、今後間違った内容の回答をしないよう注意いただくよう、その上司の方にお願い済みです)

その後、子育て支援センターの担当・■■様は不在ということで、同課の担当・□□さまにお話を聞いていただき、お話中に■■様も同席された中で、「経済的な状況については、もう一度私の父親に援助をお願いしてみる、それとは別途、子どもの父親である夫と児童相談所での相談をおこなうべく、■■様より夫に連絡・調整していただく」という内容にて終話し、帰宅しました。

帰宅後に私の父親への電話、また夫との話し合いがうまくいかないまま、次の日の11/1火曜日に私の通院している心療内科にて夫婦カウンセリングの予定がありましたが、そのカウンセリングへの参加を夫に拒否され、問題解決の方法に悩み、子育て支援センター・■■様に、夫も同席した中での相談をしたいため、家庭訪問での相談をお願いできないかと電話で相談したところ、夜間、児童相談所の担当・〇〇様、●●様の訪問がありました。その時点では「保護」というお話ではなく、状況の確認ということでしたので、現状の困難さの幾つかをお話ししてお帰りいただき、別途■■様と、カウンセリングではなく、心療内科の診察に同行いただいたのち、児童相談所にて相談を行おうという提案をいただきました。

そこで昨日、11月2日の10時に心療内科での診察に■■様に同行いただき、その後、■■様とともに世田谷児童相談所に向かいました。

12時過ぎに児童相談所に着いたところ、担当・〇〇様のお戻りが1時頃とのことで、所内の子どもが遊ぶことのできるスペースにて、■■様と一緒に昼食を取りながら、〇〇様のお戻りをお待ちしました。その間、児童相談所の女性担当者(お名前をお聞きしませんでした)が、子どもの様子を見にいらっしゃって、世間話のようなトーンで養育状況の聞き取りがありました。あとから考えると、このときにすでに保護のために必要な情報(子どもの食物アレルギーの情報など)を聞き取られていたんだなと思いましたが、その際には「虐待の疑いがない」ということを確かめるためのものなのだろう、となんの疑念も持たず、子どもを遊ばせながら質問に答えました。

1時すぎに〇〇様・●●様が相談に乗っていただけるということで、「相談の間、お子さんは見ておきますので」とまた別の女性担当者様がいらっしゃり、なんの疑念も持たず、子どもをお願いしました。私の荷物も置いたままです。

2時間ほど相談の時間をいただき、〇〇様・●●様のご意見としては「児童相談所としては、お子さんを保護したい」というご意見でしたが、お話をさせていただいたうえで、私が「来週、心療内科の診察には夫も同行することになっているし、再来週の心療内科での夫婦カウンセリングも予定されている、1週間ずつの前進とはなるが、今日は子どもを連れて帰りたい。もし心配だということなら、徒歩3分程度の場所に住んでいることもあり、毎日〇〇様もしくは●●様にご挨拶にうかがうということも可能である」という回答を差し上げたところ、〇〇様・●●様は中座され、まったく相談したこともない男性担当者▲▲様が現れ、いくつかの質問をされたのち、「11月2日、○時○分をもって、一時保護決定を下します」と突然言われました。「この決定は法律に基づいたものであり、保護者の同意がなくとも、児童相談所の所長権限でおこなうことができるものです」と最初におっしゃられましたので、これ以上この場所で意義を申し立てても通らないのだろうと考え、事務的なことのみ確認して帰宅しました。「今子どもに会って、子どもに保護についての説明を私からした後に、保護をお願いするということはできないのでしょうか?」と確認しましたが、その日には子どもには会えない、いつ面会ができるかも「調査」をしないと決定できない、「調査」についても2ヶ月以上かかる可能性もある、というお答えでした。

〇〇様・●●様との2時間にも渡るお話の中で、私は保護について、反対・拒否の立場だったわけではありません。1歳の子どもが、父親母親と離れたまま、無期限の可能性もある「一時保護」という生活を送らなければならないことについて、子ども自身に説明する言葉を探したい、もし子どもが納得できる言葉がみつかったら、「一時保護」という方法を選ぶことにするかもしれない、というお話をしました。〇〇様・●●様のお答えは「こんな小さい子どもには、言葉はわかりません」というものでした。あとから考えると、ずいぶん子どもを馬鹿にした話だと思いますし、父親母親の関係性・絆を軽視した発言だと思いました。これは、本当に、「子どものため」ということを考えているのだろうかと思いました。

全体的に、児童相談所の担当者みなさまの対応は、「なにかが起こる前に、可能性の段階で親子を引き離したい」というもので、その家庭の子育てに関わる困難さの解決、親子に「寄り添う」という対応ではないのだなと感じています。児童相談所の担当・〇〇様とは、今年の1月より継続して相談をさせていただいている状況ではありますが、思い起こすと当初より、「児童相談所でできることは、子どもの保護だけです」という発言があったため軽い不信感があり、「〇〇様ではないご担当とお話をしたい」という希望を出したにも関わらず同じ担当者のままでした。しかし、今考えると、「児童相談所」という組織全体が親子に「寄り添う」対応ではない、ひいては、世田谷区の子育て支援、せたがや子育てテレフォンや子ども家庭支援センターなどの組織も含めて、親子に「寄り添う」対応ではないのではないかという疑念を抱いています。わたしたち養育者は、子育ての困難さを相談し、解決していきたいと思っています。区職員の皆様は、行政区「世田谷区」のなかでの「事故数の低下」ということが行動の第一にあるのではないでしょうか?

世田谷児童相談所の相談室の机の脇にはティッシュペーパーの箱が置いてあり、最初はなぜこの場所にティッシュが必要なのだろう?と思いました。一時保護決定通知書を読み、母親からの説明がないままに引き離された我が子は、まったくなにも状況がわからず泣いているだろう、と考えたら、その場所で涙が出ました。そのティッシュを使わせていただいて涙を拭きましたが、▲▲様という男性は当然のようにゴミ箱を用意しました。その当然さにわたしはとても苛立ちました。その相談室では、養育者が涙を流す、ということが「日常」だということです。どの親子の涙も、「日常」だということです。

私のケースに特別な対応をいただきたいというお願いではなく、孤立した状況等の子育ての困難さを解決するための行政の子育て支援が、母親と子どもを引き離し、母親にも子どもにも悲しみを与える「強制的な一時保護」となっているという現状について、世田谷区政のトップである保坂様に、今一度ご再考いただけないかというご提案になります。保坂様におかれましては、待機児童解消の施策等、「子育て支援」に特に力をいれていらっしゃる方ということで、大変心強く思っていた状況でおりました。ぜひ誠実に調査の上、ご回答いただけましたら幸いです。

この件に関しましては、児童虐待少子化問題子育て支援の記事に熱を入れていらっしゃる、朝日新聞などの各メディア様にも、調査・記事掲載のご依頼を差し上げたいと考えております。

以上、お忙しいなか一区民の声をお聞きくださりありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。